第2話 7種 <ねじれタイプ外向き>
〜女の子は7種が抑圧されやすい〜
ちま「前回は8種(ねじれタイプ内向き)の解説だったね。
うちの次女の行動原理とその対処法が知れてよかったよ。
主人「次は7種の話をするよ」
ちま「順不同だね」
主人「そうでもない。7種は『ねじれタイプ外向き』
簡単に言うと何が何でも勝ちたいタイプだ。
力比べに持ち込みたがり、(女性は口論など)
誰より勝っている!と思いたいタイプ。
負けたりすると現実を認めず、再戦や負けた原因を探りたがる。
ちま「あれー?心当たりがあるよ?」
主人「そう、うちの長女がそうだね」
ちま「あーあれ、ねじれてたんだ。素直に見えたんだけどね」
主人「素直だよ。少なくとも本人の中では」
ちま「勝ちにこだわるって意味では『子どもらしい』とも言えるよね。子ども特有のものなの??」
主人「そうでもない。子どもがみんな負けず嫌いとは限らないだろう?」
ちま「言われてみれば」
主人「子どもは盛り上がりに屈託がないから、わかりやすいだけだよ。
それに、7種の人は大人になってもその性質は残る。
たいへきというものは根源的欲求のひな型だから、そうそう変わるものじゃない。
それに10種のタイプはみんな濃淡あれど持っているものだから、場面、場合によっては発火することもありうる。
前話の反抗期の例にもあったようにね。
普段、冷静沈着な弁護士が、恋愛になると7種的に勝ち負けにこだわるようになったりするなんてのはよくある話。
重要なのは発動、俺は発火と言っているけど、その枠組みと序列なので、あとで詳しく話すね」
主人「で、話を戻すけど、子どもが勝ちにこだわる場面があったの?」
ちま「そうなんだよ!
『ペンギンパーティー(カードゲーム)』のときはウンザリしましたね。
トランプの『お金』の時も、最強のジョーカーを2枚とも手札に置いてから、私と戦おうとしたんだよ!」
主人「勝ちたいんだな…… 7種すぎるwww」
ちま「ズルはだめだ!と叱ったんだけど……」
主人「長女の中から出た素直な行動だったんだね」
ちま「いやー、でもズルすぎでしょ!」
主人「フェアじゃない行動やズルをすると、次からその友達は遊んでくれないかもしれないと教えるのは必要だろうね。
ペンギンパーティーのときって何?何があったの?」
ちま「ペンギンパーティーはカードゲームで、手札のカードを順番に出していって、全部出せたら勝ちなのね。
出せる手札がなくなったら、ゲームオーバーで残った手札がマイナスポイントになる。マイナスが少ない人の勝ち」
主人「うむ」
ちま「長女→母→三女→次女→長女の順番でカードを出していたんだけど、長女がいちばん先に出せるカードがなくなった、つまり負けたわけ」
主人「まあゲーム、勝負ごとに負けはつきものだね」
ちま「そうしたら、次女があっちのカードを出したら勝っていたんではないか?三女がこっちに置いたら勝っていたんではないか?って言い出したの」
主人「典型的7種w」
ちま「お母さん、三女ちゃんの番からやり直そう。って言い出してさ。
でも寝る前に1ラウンドだけって約束だったし、寝る時間が遅くなるしで断ったの!
次女も眠いって反対したし!
一人でやってねって全員分の札を渡そうとしたら、長女は不機嫌になりました」
主人「まあ、だろうね」
ちま「じゃあ一回だけという約束で三女の番からやり直したのね。
そうしたら、やはり長女は出せるカードがなくなってしまった」
主人「そうなんだw」
ちま「じゃあ今度は三女ちゃんがこっちに置いて、次女ちゃんがこのカードを見過ごせば・・・って言い出して。
『見過ごせば』ってなんだよ!都合よすぎるでしょ!」
主人「そうまでして勝ちたいんだね。抑圧されやすい女の子の7種性がここまで素直に出ているのはすごいと思うよ。
母親として誇っていい」
ちま「えっ・・・(照」
主人「試合後の振り返り、感想戦は囲碁や将棋をする人には至極当たり前のこと。
感想戦をする人としない人ではどちらが強くなりそう?」
ちま「そりゃあ、する人だろうけど」
主人「そう、感想戦はさせればいいんだよ。
ただし、それで時間をくってしまったり、他の子の遊びをストップさせてしまうという懸念は伝えた方がいい。
その上で、具体的には場の写真を撮っておいてあとで再現するとかの代替手段を講じればよい」
ちま「あー!それが必要だったのか〜!」
主人「女の子の7種は、特に『勝ちたい』が素直に表に出せる場面が少ない。女の子集団は横並び意識が強いことが多いからね。男の子集団に違和感なく混じって遊べるのも小学校中学年くらいではもう難しい。
長女はボードゲーム ・カードゲームに触れることで、違和感なく『勝ちたい』が表に出せる環境にいることができた。これは稀でラッキーなことだ。
もしボードゲーム ・カードゲームに接することなく成長するとどうなるか?
自分の根源的欲求である『勝ちたい』が女の子集団で表に出せず、自分の個性に気付かないまま大人になってしまったかもしれない。急に勝ちたくなる気持ちに振り回される局面もあるだろうね。他の多くの女の子との差に悩むかもしれない。
男の子ならまだ競争の文化が多いので表に出せる環境も多くて、抑圧は限定的で済むだろうけどね」
ちま「わかる」
主人「言い換えると、近視眼的な勝ちにこだわると、勝負そのものを成立させにくくなることが考えられる。
そのようなことが続くと、対戦相手は7種の長女から見て『勝ち逃げ』することこそが正当だと結論づけると思う。
すでに勝った人や勝ちにこだわらない人にとっては、感想戦なんてさほど重要ではないからね。
そうなったら、7種の長女は『そんな勝負、意味ないよ』ってスネるしかなくなるかもしれない。これは8種的だね。力比べで白黒つけたい7種にとって、これは明確な抑圧になる」
ちま「それありそう」
主人「そんな状況を想像して、ちまならどう思う?」
ちま「私なら、負けを認めるかなあ?
でも長女がスネるしかないとこまで行くとしたら、ゲームそのものも嫌いになりそうだよね。今はあんなに大好きなのに。なんかかわいそう」
主人「正々堂々力を付ける。相手の力量があれば認める。
それが『力比べ、勝負の場を成立させるための条件』ということは知っておいたほうがいい。
考えてみればスポーツマンシップってそういう制約なわけだ。勝負に勝つために闇討ち紛いの何でもありでは共有可能な勝利の価値とはいえない。
勝利というものに価値を認めるからこそ、自分の負けも受け入れ勝者を称える。
これは本当の意味で長女本人の力を付けるのに必要なことだから、ぜひきちんと伝えておきたいことだね」
ちま「本当にね。正々堂々の勝負で負けたら、いさぎよく負けを認めてほしいものだよ
まわりにとっては、時間と労力の無駄だよ」
主人「ちまは8種(内向きねじれ)でも7種(外向きねじれ)でもないから7種特有の勝利への執着は完全には共有できない。そういうものさ」
ちま「子どもたちのたいへきと私のたいへきは、当たり前だけど違うんだね。
そうか、今まで子どもたちの話ばかりしていたけど、私にもたいへきがあるんだ!
私のたいへきはどれ?どれ??」
主人「まあ、あわてるな。きちんと説明するよ」
・・・
主人「一覧表を用意したので、そちらも参考に。
深く知りたい人は『キャラクターで説明シリーズ』を参考に漫画を読んでみてもいいですよ。
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